ロシュの持続可能なアプローチ
社会へのロシュの影響
1896年の設立以来、ロシュは、国内で、そして世界的に数多くの持続可能な業績を達成してきました。持続可能性へのロシュのアプローチとは、患者さん、人々、パートナー、そして地球に対して総合的に取り組むことです。
ロシュ創業者の長期的展望や現在でも過半数の株式を所有している創業家の支援により、ロシュがこのビジョンに忠実であることが可能になり、世界中で数百万という患者さんの生活に変化をもたらす医療を実現しています。ロシュによる社会への最大の影響は新しい医薬品、診断法、そして個人に合わせたヘルスケアソリューションの研究と開発です。ロシュは、この分野において成功しています。30を超えるロシュの医薬品が世界保健機関(WHO)によってEssential Medicine(不可欠な医薬品)に指定されています。
ロシュは利害関係者への価値を生み出しながら、倫理的かつ責任ある方法によって事業を運営しています。持続可能性はロシュの事業にとって重要であり、事業戦略の基盤となるものです。グローバルなヘルスケア企業として、ロシュは、私たちの事業戦略と一致する、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支持し、中でもすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進することを目指すSDG 3を強く支持しています。
ロシュの長期的展望への思いは、「5カ年企業目標」にも盛り込まれています。「5カ年企業目標」は、賞与に関連する基準としても利用され、その進展は毎年モニタリングされています。ロシュの報告は、総合的な重要経営プロセスによる評価と、社会によい影響をもたらす関連トピックにフォーカスしています。ロシュは、Global Reporting Initiative(GRI)が定める基準を適用することなどにより、財務に関連しない報告にも力を入れています。
持続可能な価値と成長をもたらす能力を高めるために、ロシュの利害関係者との開かれた建設的な話し合いは不可欠です。ロシュの持続可能性委員会は、持続可能性をテーマとする数々のポジションペーパーを作成し、各ポジションペーパーで特定の期待と利害関係者の懸念事項を取り扱っています。これらのポジションペーパーは一貫性のあるコミュニケーションのために使用することができます。
またロシュは、様々な情報チャンネルを活用して利害関係者に、持続可能性をテーマとする情報を提供します。例えば、建物のライフサイクル全体を含む持続可能な建設などがこれにあたり、ここには、サーキュラーエコノミー(循環型経済)とエネルギー効率へのソリューション、さらには社員の生産性向上も含まれます。